地域の宝『民俗芸能』を未来に継承するために・・・・
北上市内には100を超える民俗芸能が伝承されおり、「民俗芸能の宝庫」や
「芸能都市きたかみ」などと言われております。
しかし、昭和の終わり頃から、少子高齢化により、伝承地域の過疎化や担い手不足が
原因で、活動停止する団体が相次ぎ、継承の危機を感じつつ、市全体としても有効な
対策を採れないままでした。
しかし、この課題には行政に頼るのではなく、自分たち芸能団体が立ち上がり、
できる事から進めることとし、令和元年に加盟団体へ実態調査を行いました。
その結果は、衝撃的な内容でした。今後の継承見込みについて「困難・分からない・
休止中」が23%、運営上の課題についても後継者不足が最も多い結果でした。
わたしたちは、この結果を踏まえ、民俗芸能継承に向けた振興対策として、
下記の3つ基軸を提唱し、取り組んでおります。
①取組方針の策定・・・平成30年9月冊子にまとめ、各団体や関係者へ説明しました。
②体制の強化 ・・・芸能団体のほか、関係団体や一般会員で構成された組織へと変更。
③振興条例の制定・・・取り組み方針をもとに市の総合計画等へ盛り込んでいただける
よう働きかけていきます。
地域のブランドであり、宝である民俗芸能の継承問題は、決して短期間で成果が出るものではありません。10年、20年後を見据え、官民一体となって、息長く着実に取り組みを進めることが必要と考えております。
皆様からのご理解、ご支援、ご協力を切にお願いいたします。
黒沢尻地区 4団体
立花・稲瀬地区 4団体
飯豊・藤沢・村崎野地区 6団体
二子地区 9団体
更木・黒岩地区 6団体
口内地区 7団体
相去・鬼柳地区 4団体
江釣子地区 13団体
横川目・藤根地区 6団体
岩崎地区 5団体
計64団体(令和2年6月現在)
平成 4年 北上市民俗芸能団体連合会 発足
平成11年 加盟数73
平成13年 加盟数72(+2団体、-3団体)
平成14年 加盟数74(+2団体)
平成19年 加盟数77(+4団体、-1団体)
平成21年 加盟数78(+1団体)
平成22年 加盟数76(+1団体、-3団体)
平成23年 加盟数73(-3団体)
平成24年 20周年記念
加盟数72(-1団体)
平成25年 加盟数66(-6団体)
平成26年 加盟数67(+1団体)
平成27年 加盟数64(-3団体)
平成28年 加盟数63(-1団体)
平成31年 加盟数64(+1団体)
令和元年 北上市民俗芸能協会に改名